神戸北野異人館街
- 神戸市中央区北野町と山本町1〜3丁目の伝統的建造物群保存地区
- 「異人館通り」とも呼ばれる
- 開港後の来日外国人の増加に伴う居留地の用地不足解消のため、周辺地区〜六甲山麓地区も整備されて外国人住宅の建設が進められた
神戸で最も有名な観光地なのに、意外と行ったことがない神戸市民は多いかもしれない
理由は、いまさら感/坂道が大変/各館の入館料が…など
それなら、観光というより建物の外観や雰囲気を楽しみながら気軽に普通に散歩してみよう!
JR三ノ宮/阪神・阪急三宮駅から「北野坂」を山に向かって徒歩12分
神戸北野異人館街に行く途中にある素敵な洋館
北野物語館(旧フロインドリーブ邸)
- 1907年(明治40年)竣工
- 木造2階建
- 建築当初は米国人が所有していた(北野町1丁目)
- 阪神大震災で全壊認定を受けて解体
- 解体した部材を保管後に復元し、2001年に現在地(3丁目)に移築再建
- 現在はスターバックスコーヒー神戸北野異人館店が営業中
左側のこのスターバックスを見ながら、北野坂を山(北)に向かって直進する
旧パナマ領事館(旧ヒルトン邸)
- 明治時代後期、ヒルトン邸として建設
- 戦後にパナマ領事館として使用
- 木造2階建、寄棟、桟瓦葺
- 現在は「トリックアート不思議な領事館」というアミューズメント館になっている
洋館長屋(仏蘭西館・旧ポシー邸)
- 1908年に旧居留地に外国人向けのフラットとして建設された
- 下見板張り・オイルペンキ塗りの木造の二階建
- 現在はフランスに関係した美術品や家具などが展示されている
ベンの家
- 1902年に旧居留地に商館として建築された
- その後現在地に移築され、イギリス貴族で狩猟家のベン・アリソンの自邸となる
- 木造2階建、寄棟、桟瓦葺
- 赤レンガの塀は当時ドイツから取り寄せた煉瓦をそのまま使用している
- 塀、壁、建具など全て居留地に竣工した当時のまま現存
- 館内には彼が射止めたホッキョクグマなどの剥製が展示されている
ラインの館(旧ドレウェル邸)
- 1915年にフランス人のドレウェル夫人の邸宅として建てられた
- 木造2階建、下見板張りオイルペンキ塗り
- ここだけ無料で入館できる! (公衆トイレもあって大変助かる)
- 絵葉書なども販売している
神戸北野美術館(旧アメリカ領事館官舎)
- 1898年竣工(石垣の上に建つ)
- 木造平屋、寄棟造
- 戦後は1978年まで官舎として使用
- その後は公開異人館「ホワイトハウス」となる
- 1996年に神戸北野美術館として開館
ここからは、急な坂道を登ることになる!
旧サッスーン邸
- 1892年 チャン氏の自邸として建造
- その後サッスーン氏が1985年まで自邸として利用
- 北野町に現存する洋風建築で最古
- 木造2階建/正面はコロニアルスタイル
- 現在は結婚式場として利用中
イタリア館(旧アボイ邸)
- 1915年にアボイ氏の自邸として建設
- 木造2階建(一部地下1階)
- 現在はイタリア関係の美術品などを展示する「プラトン装飾美術館」として使用中で、カフェも利用できる
うろこの家(旧ハリヤー邸)
- 1905年頃に旧居留地に外国人向け借家として建設
- 大正時代に北野町に移築
- 木造、地上2階建
- ハリヤー氏が1953〜1968年まで暮らしていた
- 外壁を覆う天然石の形状が魚のうろこに見える
歩きながら、見える部分だけ撮影
「うろこの家」から逆に急な坂道を下っていくと、北野天満神社がある(洋館ばかり見てきたからすごいギャップ)
きっと高台からの景色は綺麗だろう。しかしこの階段を登る元気はない...
道を下り、最後の異人館エリア「風見鶏の館」と「萌黄の館」を目指そう!
風見鶏の館(旧トーマス邸)
- 1904年にドイツ貿易商人の自邸として建設
- 木造2階建/レンガ張り/半地階/塔屋付
- 設計:ゲオルグ・デ・ラランデ
- 尖塔の風見鶏が象徴的
目の前の北野町広場でサックスやフルートを吹く銅像を見ながら休憩。眺めも最高
旧シャープ邸(萌黄の館/小林家住宅)
- 1903年に当時のアメリカ総領事であるハンター・シャープ氏の邸宅として建築
- コロニアル様式の木造2階建
- 設計は英国人建築家A.N.ハンセルと言われている
- 1944〜1978年まで当時の神戸電鉄社長 小林秀雄が取得して居住
神戸北野異人館街を「ただ」散歩
以上の順に歩いたが、無料のラインの館以外は入っていないので1時間弱で回れた
初めて訪れた感想は、まるで洋館が並ぶ映画セットを歩いたような不思議な気分
しかし想像通り坂道はキツかった〜
未体験の方、ぜひこんな感じで気軽に行ってみて下さい(意外と三宮駅から近くて徒歩12分程で到着)
0コメント